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「逮捕覚悟」 [反核・平和]

(タイトルを当初の「虎穴に入らずんば虎児を得ず」から変更しました.)

3日の記事に書いたように,今週の水,木と東京に出向いて諸団体とメディアに「ファスレーン365」への協力要請をした.関心を持ってくれそうなところを選んで訪問したので,どの団体も好意的に応対してくれた(訪問先は3日の記事とは一部異なり,また追加もある).しかし団体として現地派遣を取り組んでもらう可能性のあるところは今のところない.50人または100人もの人数を集めてスコットランドまで派遣するなどということがそう簡単に見通せる訳はないので,当然の反応ではある.

しかし核廃絶をその組織の目的としている団体はもっと積極的な反応をしてもらえると思ったが,それに関しては予想外で失望させられた.どの団体と特定すると失礼になるので言えないが,概して「逮捕のリスクがあるような行動に自分の団体のメンバーを送ることは出来ない.団体として責任が持てない」というような反応が見られた.

個人が,リスクを十分に理解して,そのリスクを引き受ける覚悟を持って行動に加わるのであれば,団体がすべての責任を引き受けなくてもよいはずだ.もちろん可能な最大限の援助はすべきだが,その限界についても個人との間で事前に了解し合っておくことも可能なはずである.団体が100%個人の面倒を見なければならないという考えの方が,むしろ個人をないがしろにしていると言えないだろうか.「丸抱え」か,それとも「団体は一切関知しない,勝手にやれ」のどちらかという二値論理(あれかこれか)に陥っているような気がしてならない.

逮捕のリスクと言っても,この場合日本での「逮捕」の意味とはだいぶ違う.国内では逮捕と言えば,その先の人生が激変するほど恐ろしいものである.しかしこの封鎖行動に関しては,トライデント・プラウシェアズのこの8年来の「実績」によれば,さほどのことではない.交通反則金制度の前の交通違反の程度と思えばよい.実際,基地ゲートの入り口の交通を妨げるというだけなのだから.

リスクの評価がファスレーン365のサイトの,Legal Briefing for Blockading のページに詳しく書いてある.
 http://www.faslane365.org/legal/
それによると,一晩拘置され,50ポンドの,最悪でも200ポンドの罰金とのことである.1日のホテル代よりはちょっと高い程度である.

ちなみに,トライデント・プラウシェアズのこれまでの延べ逮捕者数は2,240名にのぼる.彼らのウェブサイトの右のコラムによると,諸統計は次の通り.
 最新の統計数字
  逮捕の回数   2,240
  裁判件数     520
  拘置延べ日数  2,197
  罰金総額   78,024ポンド 50シリング
 http://www.tridentploughshares.org/index.php3

もちろん警察や裁判所という相手次第のことなので,「絶対に」安心していい,などとは言えない.リスクの上限を保証することはもちろん出来ない.国内の場合,ビラ配りでも「絶対」安心と言えないのと同じである.だからといってみんながビラ配りをやめてしまうとしたら,暗黒社会になってしまうだろう.どんな行動にもリスクはつきものなのである.「虎穴に入らずんば虎児を得ず」

大きな既成の組織が動かない場合,独自にチームを作ることを考えないといけないかも知れない.福岡を中心に実行委員会を作ることを考えています.

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9日昼前,30万アクセスを超えました.読者の皆さん,訪問者の皆さん,ありがとうございます.


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