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教授会の異変 [社会]

悪い異変
11日の記事に書いた件で,法政大学の法学部教授会は,意外にも学生を「有罪」と決めてしまった.処分通知書とそれへのコメントが,「3・14法大弾圧を許さない法大生の会」のブログに出ている.
http://hosei29.noblog.net/blog/10218176.html

これを読んで,9割以上の人はこの決定がおかしいと思うだろうが,この教授会ではこれが多数意見ということらしい.本筋とは少し外れるが,この処分理由で明らかにおかしいのは,教授会が言い渡したとされる「自宅謹慎」への違反の件である.上のブログによると,学務課が問題の学生の履修登録を認め,講義に出ることを許可しているというのだから,大学の方が矛盾している.

多数決で決まったのだろうから(まさか全会一致ということはないだろう),教授会メンバーは,自分が賛成したのか反対したのかを明確にして,責任を明らかにしてもらいたいと思う.法政大学法学部の教員一覧は次にある.このうちの少なくとも教授は当然この教授会のメンバーのはずだ.上に特定の学科のロゴが出るが,これが法学部全体のリストである.
http://www.hosei.ac.jp/hou/houritu/theme.html

期待される異変
一方,東北大学理学部の教授会も3日後(7月26日,水曜)に迫っている.大学の命令に反して寮に住んだという理由で,停学処分を3年半も続けている学部だ. →この記事の下の方に詳細あり.

東北大学理学部の教授会構成員は次のページから分かる.
http://www5.bureau.tohoku.ac.jp/TunvAffiliation.php?JE=J&lv2code=0001551

所属する教授会での異変
理学部教授会メンバーの良識に期待するほかないが,同類の一人として,処分問題ではないが,つい先日の私の所属する教授会でのささやかな経験を紹介したいと思う.執行部提案や,多数派の意見に抵抗することが難しいのはどの組織でも同じだろう.実際,これまで何度となく「異論」を述べて,そのたびごとに圧倒的少数で否定されて来た私だが,先日は異変が起こった.

教員の個人評価に,項目ごとの「重み数値」をつけるという新しい提案がされたのだが,これを問題にした.これにより個人評価を総合的に数値化することが可能になるが,これは大学のありかたになじまないとして,1年前の教授会では否定されていたものだ.それをいきなり(1年経ったから?)認めよというのだ.

採決を要求した結果,賛成が反対をわずかに上回りはしたが,しかし出席者の過半数には届かず,執行部案は否決されてしまった.実は私も予想しない結果だった.いつものように圧倒的少数の惨めな敗北の「予定」だった.多くの教員が「反対」に挙手したのは,最近の,書き込みが要求される書類の洪水にみんな嫌気が差していたせいもあるだろう.

もしこの一件がきちんと採決に付されていなかったらどうなっただろうか.議長である学部長の,「ご承認お願いします」の発声の数秒後にそのまま「成立」していたのかも知れない.

この教授会のメンバーになってから10年足らずだが,これは私にとっての「初勝利」だった.


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