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偽装報道の容疑に関する証拠の保全を [社会]

今日のテレ朝「スーパーモーニング」で,空港での4人組が写っていたとされるビデオには,4人組も野口氏も確認できなかったという報道があったそうです.しかも,二週間前に同じ局の「報道ステーション」のトップニュースで伝えたことを全く否定することなのに,この矛盾について何のコメントもなかったらしいです.
 →「那覇空港監視カメラ情報の唖然 − 警察とマスコミの完全犯罪へ」(世に倦む日日)
 →「マッチポンプ報道」(らんきーブログ)

こんな大矛盾に,訂正報道はおろか何のコメントもしないというのは,メディアとして失格ですが,それにとどまるものではありません.上記ブログが指摘するように,この事件をめぐる一連のTV報道は,メディアと警察とが一体となった「偽装報道」との疑惑を一層強めるものです.

半年ほど前,九条擁護運動に関連して「九条・メディアウオッチ委員会の提案」という記事を書きましたが,急遽この問題で同様の活動が必要と思われます.

  分担して,この問題に関するすべての報道番組を録画保存するシステム

を提案します.ある特定のブログに,自分はこの番組を録画する,あるいは録画したという情報を集中するのです(たとえばShirietoku!!キーワード).これまでの放送分についても,多くの人が録画しているであろうデータを急遽確認し,できればDVDで分散保管する必要があるでしょう.個人で録画し,頒布は必要に応じて一対一で,ということにすれば,著作権上も問題ないと思われます.

週刊誌や新聞は図書館など各地で保存されるので,あとあとでの検証が可能ですが,TV番組はこれをすべてアーカイブしている機関はないと思われます.だから,あとでチェックされる心配がないので,テレビはあることないこと勝手に垂れ流して知らない顔をしていられるのです.

メディアと権力とが一体となった巨大な「情報犯罪」が行われている疑いが濃厚です.しかも,それが万人にそれと分かる形で進行するという,前代未聞の事態です.ネットによるこれの集団的目撃というのも史上初めてのことです.ぜひ記録しましょう.

2月24日追記 ビデオデータベースサイトが出来ています.こちら→http://keyword.shirietoku.com/index.php?VideoDB
私が収録したものを以下に順次リストします.
報道ステーション,2月9日
報道ステーション,2月17日 ←これは,事件を扱わなかった,という証拠物件です.
報道ステーション,3月1日 ←最初の1〜2分欠落.まさか番組冒頭とは思わなかったので.
_____________
[追記] この件は,市民運動や平和運動のすべてに共通する問題性を持っていると思います.つまり,これほどあからさまで大がかりな「偽装報道」を見逃していいのかということです.改憲問題に関連づけて言えば,その決定的な段階で,メディアが「北xxのテロ計画」などの偽装報道によって世論を欺き,改憲案の国民投票を圧倒的多数で通してしまう,というシナリオが危惧されますが,その大々的な予行演習でも有り得るということです.

多くの個人や団体にとって,その守備範囲にかかわらず,「法の支配」というこの社会にとっての最重要な基盤を守るという課題として与えられているのだと思います.つまり,警察が治安機関であるのか,それとも暴力団管理機関にすぎないのかという問題,そして,メディアが報道機関であるのか,それとも情報の偽装・隠蔽機関であるのかという問題です.


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Anon

初めてコメントさせていただきます。ペガサス様のご指摘を読み、思い出したことがあります。

数年前、外交官と書記官の方(だったでしょうか)が、イラクで銃撃され殉職された事件につき、テレビ朝日がちょうど今回の件と同じような報道姿勢を示しておりました。

あの時は、このお二人が乗っていたランドクルーザーに対して発射された弾丸の入射角が、もし水平であればイラクのレジスタンスによる犯行の可能性があるが、もし上方向からの銃撃を示す角度であれば、米軍のハンビーからの誤認誤射の可能性があるとの見方が若干の軍事専門家から出されていました。

ランドクルーザーは結局長期間米軍の管理化に置かれ、日本側に引き渡された後も扱いが不透明でありました。

ところがある時点で、テレビ朝日のニュースステーションに「兵器専門家」を名乗る人物が出演し、「入射角は間違いなく水平である」と断言し、この件をレジスタンス側の犯行であるとの結論に導いておりました。

入射角の判定の根拠ははっきりせず、ランドクルーザーはその後日本政府側が処分し、検証は不可能になっています。また、この専門家はそれまでおそらくマスコミに出たことはなく、これ一度きりの出演で、その後も彼の顔を目にすることはありませんでした。

私はこの一連の報道を、米軍による誤射説を否定するために当局とテレビ朝日が協力してうった芝居であると解釈しています。当時の状況では、米軍の誤射が認められれば、イラク派兵に反対する世論が強まることは自明であったと思います。

もし私が推測するように、すでに久米宏氏時代のニュースステーションでこのような意図的な偽装報道が行われているとしたら、より当局側に立つ現在のテレビ朝日でペガサス様が指摘されるような偽装報道が行われた可能性ははるかに高いと考えます。

当時の報道について一次資料を持っているわけではありませんので、不正確な指摘であるかもしれませんが、私の記憶から取り急ぎご報告をさせていただきました。
by Anon (2006-02-17 05:58) 

yamamoto

貴重な情報ありがとうございます.その「兵器専門家」の名前が分かるといいですね.どなたかご存じありませんか?
by yamamoto (2006-02-17 08:21) 

yamamoto

「きっこの日記」17日掲載の最新の野口さん家族のメールによると,偽装報道の疑惑がいっそう深まります.
http://www3.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=338790&log=20060217
by yamamoto (2006-02-17 17:54) 

テッド

本日2/18、読売新聞の朝刊社説に疑惑のメールというのがありました。
社説というからには、おそらく編集トップに近い方が書いていると思われますが、その論調は永田議員に立証責任があるという内容でした。
はじめにお断りを入れておきますが、永田議員は国会議員です。
ジャーナリストではないのです。
彼が委員会で指摘したことの是非は、これからの調査ではっきりすることでしょう。
さて、読売新聞の立場ですが、もしジャーナリズムというものがあるのだとしたら、冒頭の社説をどう捉えたらいいのでしょうか?
ここからは関西弁(?)で、言わせていただきます。

おどりゃあ、なんぼのもんじゃ!
ジャーナリストやったらの、はよ調べて、記事かかんかい!
聞屋が井戸端会議みたいなこと書いて、アホちゃうんかい!
寝惚けるのも、大概にせいよ!
と、こうなります。

トップがこんな考えでは、配下の記者に同情したくなります。
最近のマスコミ各社はみんな、こんな調子で
おい、アタマだいじょうぶかいな! と思ってしまいます。
ちょっと恥ずかしい物言いで恐縮ですが、
もし正義が残っているのなら、ちゃんとせんかい、と言いたいですわ。
それとも、みんな毒饅頭、喰ったのかいな?
by テッド (2006-02-18 19:13) 

スパイラルドラゴン

こんにちは。
私のブログへの「ナイス」ありがとうございます。
私は、沖縄県警が遺族にビデオを見せたのに、その遺族が見せられたビデオでは、「写し出されている人物の顔の判別が出来なかった」との発言が公になった時点で、沖縄県警は完璧にクロだと多くの人々が確信したものと思います。
そして今後は、この問題を解明する事に情熱を傾けている人々が中心となり、テロ対策の一貫として全国の空港ロビーにビデオカメラを増設したり、画像をより鮮明にするための取替作業をしたことがある電気工に、ビデオカメラの解像度を聞いて、その事実をブログ等で公表すれば、マスコミも黙殺することが出来なくなると思いますよ。
そして、沖縄県警が遺族に見せたビデオが「改竄」されたものだという事実が報道されて、新聞社などに沖縄県警に対する批判の投稿が殺到すれば、国会議員からも再捜査開始要求の声が上がると思いますよ。
by スパイラルドラゴン (2006-02-19 15:12) 

KU

こんにちは。

まとめサイトに間借りして、「テレビ報道を監視しよう!」を作りました。
http://keyword.shirietoku.com/index.php?VideoDB

編集等はあとからでもできるので、まずは、
映像ソースを確保していこうと思います。
by KU (2006-02-21 19:12) 

yamamoto

すばらしいですね! 私も2件録画していますので,上に付記しておきます.
by yamamoto (2006-02-21 20:40) 

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