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日本版プレイボーイ7月号「ウイットの引用術」のテーマは「愛国心」 [メディア・出版・アート]

 日本版プレイボーイ7月号巻頭の池澤夏樹氏のシリーズ「ウイットの引用術」のテーマは「愛国心」である.シリーズ名のように名言をあつめた文章のようだが,多様で鋭い名言が引用されている.世間で引用されるような名言をを作るのはインテリで,そのインテリにとって愛国心は評判が悪いと著者は言う.短い文章の中に10人の言葉を引用しているが,その中で愛国心肯定派は古代ローマの詩人ただ一人である.
 引用の一つにバートランド・ラッセルの「愛国心とは,些細な理由のために喜んで死にたがることだ」というのがある.また,同じく引用されているアインシュタインの言葉は,ナショナリズムは子どもの病気で,人類にとってハシカだ,というものだ.実は今月9日は,この二人のコスモポリタンが核廃絶を訴えた「ラッセル・アインシュタイン宣言」の,ちょうど50周年記念日に当たる.
 数日前のテレビが,サダム・フセイン元イラク大統領が穴蔵で見つかったというのは米軍のでっち上げらしいと言っていたが,このことは同誌6月号の平田氏のルポですでに取り上げられていた.
 以上のように注目すべき雑誌だが,残念なことに図書館などにはこの雑誌はなかなか置いてない.


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